ふたりめが出来ない「二人目不妊」の原因を知りたい！

二人目不妊って？

二人目不妊とは、一人目を出産した後になかなか妊娠せず、二人目ができない状態を表します。一人目の妊娠に苦労した人は仮に二人目が出来にくくても心の準備や対策が出来ていることが多いと思いますが、一人目が自然妊娠ですんなり生まれたのにその後何年も妊娠しない！という二人目不妊の場合はショックが大きく、対策を講じるのも遅れがちです。
ではこの二人目不妊を引き起こす原因をいくつかご説明しましょう。

高齢による妊娠力の低下

二人目不妊の大きな原因の1つに、高齢による妊娠力の低下があります。妊娠力が低下する理由の1つは、一人目よりも二人目を考えるときのほうが母親は確実に年齢を重ねており、子宮年齢が上がっていること。子宮年齢が上がることは着床障害を引き起こし、不妊や先天異常の要因を作ります。
毎日作られる精子と違って、卵子はその所有者、つまり母親となる人が生まれたときからすでに体内に一生分が蓄えられており、成長と共に数が減っていくものなのです。そのため、年齢を重ねるに連れて卵子が新しく生まれることや生まれ変わることはなく、すでにあるものが老化し、数が減少していくだけです。そして卵子は老化により受精や着床が困難になるため、加齢によって確実に妊娠する可能性は下がっていくのです。

性交の回数が減った

二人目不妊の原因に意外と多く見られるのが、「単純に性交の回数が減った」というものです。事実、結婚したときはその回数も多いのですが、一度女性が妊娠出産を経ていざ二人目が欲しいという時期にはすっかりセックスレスになっていた、という夫婦も少なくありません。
イギリスの大手避妊具メーカーDurex社が2008年に世界41ヶ国で行ったセックスの頻度や満足度に関する調査によると、セックス頻度の世界平均は年103回で1位はギリシャの138回、満足度第1位はベルギーの57％でした。日本は頻度では年45回で最下位、満足度では最下位が中国の22％、その次が日本の24％です。さらに2016年度に日本家族計画協会が行った調査では、配偶者がいて性交渉が1ヶ月以上ない夫婦の割合はなんと47.2％でした。少子化や不妊対策を考えるならば何よりもまずはこの問題に取り組まなければなりませんね。

一人目出産後ホルモンバランスが崩れている

母親の体は出産が終わるとすぐに正常な状態に戻るわけではなく、6〜8週間ほどかけて少しずつ妊娠する前の状態に戻っていきます。その間、妊娠中に増加していたエストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンの分泌量は急激に減少し、代わりに母乳の分泌を促すプロラクチンが増えるなど、ホルモンバランスがめまぐるしく変化します。
また、母乳をあげているかどうかによってもその後のホルモンバランスの変化のしかたも異なってきます。さらに初めて体験する育児による睡眠不足や疲れ、ストレスなどもホルモンバランスを乱す要因になります。このようにホルモンバランスが正常でないことは生理不順や生理痛、不正出血、さらには自律神経失調症などを引き起こし、妊娠しにくい体を作ってしまうのです。